「風をまとう格子」 パルシステム栃木センター

生活協同組合パルシステム茨城 栃木が事業拡大のための戦略的な拠点を整備することになった。栃木県小山市の中心市街地、国道4号からもアクセスしやすい場所に配送センター(配送倉庫および事務所)と組合員の交流施設を複合して建設した。

建物はやや不整形な敷地の中央に配置し、道路と反対側に配送倉庫をレイアウトした。倉庫外周の3辺を40台分のトラックバースとし、敷地外周の駐車場の間を構内通路が通る。夜間に商材を搬入してくる大型トラックのスムーズな往来を可能にし、朝一斉にトラックが混乱なく出庫するために十分な幅員を確保している。一方、道路側は地域の組合員同士が交流を深め、組合のイメージアップを図るための集会機能を設けた。

ファサードは細い木目の縦ルーバーとして、ウェーブをつけて春風にカーテンがそよぐような表情にした。食の安全性や生活の質を大切にするような、素材に敏感な組合員の共感を得られるように、ナチュラルなイメージを与えた。

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