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置戸の町は、訪れる度にさまざまな彩りを見せてくれます。

置戸の夏は、どこまでも青い空の下に、野も山も一面緑に被われた清々しい景色が広がります。短い夏が終わり、作物の収穫も終わるころ、山は黄色に染まります。そして、秋の終わりのわずかな瞬間に黄金色に輝くカラマツが、冬の訪れを予告します。  冬の置戸は、蒼い夏の風景とは一変し、気温も氷点下を大きく下回り、何もかもが雪に包まれた純白の世界になります。やがて、柔らかな日差しに雪が解け、遅い春がやってきます。季節折々の置戸の風景と町民の方々の思いを、この建築に写し撮ろうとしました。

外観は置戸の山並みのような緩やかな曲面の屋根で覆われています。町民の方々を穏やかさに迎え入れるためのかたちです。その屋根は地場産のカラマツの集成材でかたちづくられた柱のない奥行き約50mのひとつの空間の中に、交流のスペース・開架スペースがあります。1年を通じて町民の方々の広場であると同時に、町民一人ひとりが本に出合う場には、緩やかな屋根の曲線がそのまま内部に現れています。その周りには、いくつかの小さなスペースを設けています。

そんな館内の様子は道路や銀河線からも見えることになります。そして、この空間には、地元で活動をしているクラフトマンの人たちの様々な作品が置戸ならではの香りと温もりを添えてくれています。

緑一面の穏やかな夏も白一色の厳しい冬も、四季を通じて町民の方々の「みんなのひろば」となることが、この建築の役目です。永い先の未来まで、ずっとそう在り続けたいと願っています。

住所 北海道常呂郡置戸町字置戸445-2
竣工 2005年1月
建築面積 1,786.94㎡
延床面積 1,397.62㎡
各階延床面積 1階:1,397.62㎡
構造規模 RC造、一部屋根木造、地上1階
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